【北京】昨年9月、北京にテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ」が開園した際、米NBCユニバーサル(NBCU)と中国の合弁提携先は、「ハリー・ポッター」の魔法が利益と雇用を生み出すと期待していた。  だが、「ユニバーサル・スタジオ・北京(USB)」にとって、中国の厳しい新型コロナ対策が逆風となっている。2カ月近くにわたる休業、入場者数制限、営業時間の短縮で魔法は効かず、同社は多額の損失計上やレイオフを余儀なくされた。  複数の関係者によると、USBは北京でコロナが大流行した5~6月に8週間にわたり休業を強いられ、一部のスタッフをレイオフした。