――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  特別買収目的会社(SPAC)は便利な資金調達ツールとして、2021年の行き過ぎたブームから生き残ることができるのか。それとも規制のアービトラージ(裁定取引)の歴史に新たな章を加えただけに終わるのか? 意外にも堅調なロンドン市場がその答えを得る助けとなるだろう。  ほとんどの投資家や企業は、かつてウォール街で最もホットなトレンドであったSPACに背を向けている。最近の例としては、イタリアの宇宙物流会社DオービットがSPACとの合併を中止した。SPACの株主が償還権を行使しているケースも多い。