米ツイッターが抱える広範なセキュリティー問題について内部告発したピーター・ザトコ氏が13日、米上院司法委員会の公聴会で証言した。ザトコ氏が証言を行った数時間後、ツイッターは株主総会で実施した株主投票の暫定結果に基づき、実業家イーロン・マスク氏が契約破棄しようとしている1株あたり54.20ドル、総額440億ドル(約6兆3500億円)での買収取引を株主が承認したと発表。これに先立ち、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は12日、株主投票の速報結果で賛成票が反対票を大幅に上回ったと報じていた。今年1月にツイッターに解雇された元セキュリティー責任者のザトコ氏はこの日の公聴会で、同社幹部の「動機が安全対策よりも利益を優先させた」と語り、内部告発で指摘した主張を繰り返した。これに対し、ツイッターはザトコ氏の告発が誤解を招くと反発している。