中国のある電池メーカーの上場が、活気を失っている香港の新規株式公開(IPO)市場に衝撃を与える可能性がある。中国3位の電気自動車(EV)向け電池メーカーである中創新航科技(CALB)は、国内のEVブームという追い風にこのまま乗り続けるだろう。ただし、コストの上昇と地政学的要因がもたらすリスクはある。CALBのIPOは、今年最大規模の上場となる可能性がある。メディアの報道によると、同社は20億ドル(約2893億円)の調達を目指しているとのことだが、公式にはまだ調達目標額を公表していない。いずれにしても、投資家にとってのセールスポイントは明確だ。中国だけでなく世界中で活況のEV市場から、同社は十分すぎる恩恵を受けるだろうということである。