8月の米消費者物価指数(CPI)が加速したことで、連邦準備制度理事会(FRB)が来週の会合で少なくとも0.75ポイントの利上げに踏み切ることがほぼ確実になった。向こう数カ月に大幅利上げが継続する可能性も高まっている。FRB当局者はこれまで、大方の予想通り8月のインフレ率が鈍化しても、次回会合で3回連続となる0.75ポイントの利上げを決める用意があるとの認識をにじませていた。また物価上昇圧力が近く緩やかになるとの見方から、FRB内では12月までに通常の0.25ポイントの利上げ幅に戻すことを視野に、利上げペースの減速を探る動きも出ていた。ところが、8月のCPI統計を受けて、秋に利上げペースを緩めることは一段と難しくなっている。来週の会合でより小幅な0.50ポイントの利上げにとどめるとの議論にも終止符が打たれそうだ。