バイデン政権の当局者は、インフレが抑制され、低下しているとの主張を自信満々に展開したため、投資家たちはそれを信じていたのかもしれない。それは間違いだった。13日に発表された8月の消費者物価指数(CPI)で、インフレが依然として高止まりし、なかなか鈍化しないことが示されたのを受けて、たちまち株価はベッドから転げ落ちるように一気に下げた。しかもベッドの上段から落ちたようだった。ダウ工業株30種平均の3.94%の下落は2020年以降で最大であり、S&P500種指数とナスダック総合指数の下げはさらに深刻だった。投資家たちは、インフレ率が鈍化に向かっており、米連邦準備制度理事会(FRB)がリセッション(景気後退)を招くほどの大幅な利上げを行う必要はないという期待に満ちた見方を信じていたようだ。今週の投資に関する教訓は、決して政治家を信じるなというものだ。