英国の新国王チャールズ3世は、王室の人数や費用の削減を約束している。この取り組みは、国内経済が低迷し、国民がここ30年で最も高いインフレに見舞われる今は特に重要だ。王室とそこに多大な財政支援を提供する英政府は長年、慎重なバランス取りに直面してきた。いずれも王室が威風堂々たる雰囲気を維持しつつ、浪費をしているようには見えないよう努めてきた。王室支持派は、王室とその高価な装飾品を維持することで、英国は世界の舞台で並外れたソフトパワーを発揮でき、国内では多くの国民に誇りと一体感を持たせることができると指摘する。英国の観光産業にとっても、王室は強力な魅力となっている。しかし、他の全ての人たちが厳しい状況にあるときは、こうした主張をするのは難しい。