ソフトバンクグループ(SBG)が新たな巨大投資ファンドの立ち上げを検討している。既存の2つのスタートアップ投資ファンドは投資成績が低迷しており、新ファンドで仕切り直しを目指す考えだ。複数の関係者が明らかにした。SBGは第3の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の創設を決めた場合、自前の資金を活用する可能性が高い。関係者の1人によると、SBGは新ファンドを創設する代わりに、このところ主力ファンドと位置付けている「ビジョン・ファンド2」に追加資金を注入する案も検討している。ビジョン・ファンド2の価値は現在、投資額を割り込んでいる。この損失によってファンド事業に携わる従業員の報酬が大幅に減少することも考慮しての判断になるとみられる。SBGは今後数カ月で新ファンドの創設を巡る決定を下す見通し。