まず、ライラック色のにじみやすいアイライナー(16ドル=約2300円)を気まぐれでもう一つカートに入れた。次に買ったのは、アルテミジア・ジェンティレスキの絵画「ホロフェルネスの首を斬るユディト」をプリントしたTシャツ(30ドル)。こちらは手作り品通販サイトのエッツィで見つけ、真夜中にスマートフォンでポチった。だが3度目の衝動買いの後、ちょっと反省した。ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を模したミニマルなデザインで高さ60センチのネオン彫刻は、本当に必要だったのか? もちろん必要なかった。でも私は欲しかった。そして計126ドル分買った後――その時は「送料は無料だし、フラッシュセールの値引きもあった」と単純に感動していた――自分にうんざりした。