米商務省が15日発表した8月の小売売上高では、エコノミストの予想に反して個人消費が大きく伸びたことは明るい材料と言えそうだ。しかし、7月分の大幅な下方修正は気掛かりな兆候だろう。8月の小売売上高は前月比0.3%増となった。これは季節調整済みだが、インフレ調整前の数字だ。市場予想は横ばいだった。7月分は当初の横ばいから0.4%減に引き下げられた。さらに、6月分はやや上方修正された。米経済は目下、力強い雇用、インフレ懸念、ガソリン価格の下落、金利の上昇、財からサービスへの消費トレンドの変化といったさまざまな要因がせめぎ合っている。これが小売企業にどのように影響しているかは、今回のデータでますます分かりづらくなった。
読めない米個人消費、見掛けより良いかも
小売売上高にさまざまな要因が与える影響は分かりにくい
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