ただ話すだけなのに「頑張る」「疲れる」「気を使う」……。日々のコミュニケーションで苦戦苦闘している日々よ、さようなら。これからは、説得しようと力業で勝負する必要はありません。自ら動くのではなく、相手に動いてもらい、自分の思い通りの結果に導けばいいのです。
それを可能にしたのが、大久保雅士著『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』だ。「トップセールス」の実績を持つ「メンタリズム日本一」が生んだ至極のコミュニケーションスキルが詰まった一冊。本書より、徹底的に磨かれたノウハウを一部抜粋し、「口下手で人付き合いが苦手」な人でも今日からすぐできる方法を紹介する。(初出:2022年9月18日)
驚きがコミュニケーションを円滑にする
コミュニケーションにおいて、相手が聞く姿勢になっているか否かは、とても重要です。嫌な気持ちにさせず、相手をスムーズに誘導することは決して簡単ではありません。
本書で紹介する知識と技術は、あなたの仕事やプライベートにおける人間関係をラクにする可能性に満ちています。また、自分の思い描くゴールに向けて相手を導き、望みを叶えることができる技術です。もっと簡単にたとえると、「自分から告白するのはイヤ。相手から告白してほしい!」を叶えてしまうものです。
本書で伝えるノウハウを日々の生活に取り入れることで、相手が自分の願いを叶えてくれる。自ら動くのではなく、他人に動いてもらって、自分の思い通りの結果に導くことができるのです。
マジックやメンタリズムのパフォーマンスは、その最たる例。自分の望む結末に向けて言葉巧みに誘導し、驚かせる。その結果、パフォーマーに対して、どういう感情を抱くでしょうか。
「すごい!」
「びっくり!」
「どうやっているの?」
このときに生まれる感情が、コミュニケーションを円滑にするのです。それが簡単にできないから、コミュニケーションは難しい。だからこそ、メンタリズムは特別なものです。
すぐには習得できません。しかし、それを日々の生活に落とし込めるようにしたのが、本書で紹介する「『8秒』で人の心をつかむ技術」なのです。
人の心をつかむ技術は自分に自信がない人ほど使える
これから紹介する技術はどんな人でも使えます。そして、コミュニケーションに自信がない人に、より効果を発揮するでしょう。なぜなら、自分に自信がない人ほど相手のことをよく見ているからです。
私は「売上を伸ばすための顧客心理のつかみ方」や「職場を円滑にする同僚や部下の心のつかみ方」などを伝えていますが、本書に余すところなく、相手を思い通りに動かすためのノウハウを集約しました。
第1章「『この人、いい人だな』の枠に入る 心のバリアを取り除く心理術」では、自分では気づかずに相手の印象を悪くしている人に効果的な好かれる技術を紹介しています。
第2章「人間関係が抜群に向上する 初対面でもいい余韻しか残さない印象操作術」では、相手の心理を利用した技を紹介。なかなか相手を口説けないと力業に頼る人は、柔術のような華麗なコミュニケーション術をぜひ体得してください。
第3章「話がとまらず、サクサク進む 『聞かれ上手』になる会話術」では、自分からがんがんしゃべってしまう人に効果的。びっくりするくらい、聞き役に徹し、しゃべらなくなります。いかに、これまで無駄な労力を使っていたか、これまでの自分と照らし合わせてください。ここでは主に、相手の承認欲求を満たす会話術を紹介します。
第4章「日々の成果に直結する 心の距離がグッと縮まる交渉術」では、仕事やプライベートを通した人間関係のわずらわしさをなくす、「こんなことでいいのか?」という珠玉の技術のオンパレード。やることはすべてさりげないことですが、やるとやらないでは、その効果は雲泥の差です。
最初が面白くて、最後は尻すぼみになるなんてことはありません。本書は、尻上がりにだんだん自己肯定感が高まっていく仕様です。ぜひ、楽しみながら学んでいただき、技術を身につけてください。
(本原稿は、日々のコミュニケーションがラクになる36のノウハウが詰まった書籍『メンタリズム日本一が教える「8秒」で人の心をつかむ技術』から一部抜粋、編集したものです)