在位期間が70年にわたった女王エリザベス2世の名前や称号、顔、肖像画は、多くの英国人の心に深く刻まれているだけではない。より明白な形で英国の硬貨や旗、郵便ポスト、チョコレートの包み紙、ジンのラベル、弁護士の名刺などに刻まれている。  チャールズ新国王が誕生した今、これを一変させる必要がある。  女王の死に伴い、英国は異例の規模でデザイン変更を進める。すなわちエリザベス女王の肖像や称号を、時間をかけてチャールズ3世のものに入れ替える作業に取りかかった。デザイン変更が必要なものの一つが、すでに流通している290億枚の硬貨と47億枚の紙幣だ。