サウジアラビアなど石油収入が多いペルシャ湾岸諸国は、エジプト、パキスタン、トルコといった危機に見舞われた近隣諸国の救済に乗り出しており、中東地域全体に影響力を拡大するために長年活用してきた外交手段をさらに強化している。サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)は今年、デフォルト(債務不履行)回避を目指すエジプトに対し、220億ドル(約3兆1450億円)を超える支援を約束した。また、この3カ国は8月、洪水による壊滅的な被害で経済がさらに困難な状況に陥ったパキスタンへの支援として100億ドル超の拠出を約束した。当局者らが同月明らかにした。トルコは世界最高水準のインフレ率に直面する中、かつて敵対していたUAEから何十億ドルもの投資の約束や外貨支援を受けている。
湾岸諸国、オイルマネーで影響力拡大
サウジアラビア、カタール、UAEが近隣国に巨額の金融支援
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