米国の大型株式に投資するファンドの半数近くが、今年上半期の株価急落時にS&P500種指数を上回っており、このまま行けばアクティブ運用ファンドは2009年以来最高の運用成績を達成する見通しだ。インフレ急伸と金利上昇を受け、S&P500は2022年上半期に価格変動と配当を含めた総収益率ベースで20%下落した。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、この上半期の運用成績は1988年までさかのぼるデータの中で最悪だ。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(SPDJI)のデータによると、上半期は米国大型株ファンドの49%がS&P500をアウトパフォームした。2009年は、52%のファンドが通年でS&P500をアウトパフォームした。この分析では、ファンドの手数料を差し引いた総収益率とベンチマークの総収益率を比較した。