高インフレが長期化し、さらなる悪化への懸念が広がる中、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を通じて物価上昇圧力を抑え込もうとしていることから、一部アナリストは、FRBが長期的により積極的な利上げに踏み切らざる得なくなると身構えている。8月の米消費者物価指数(CPI)を受け、ターミナルレート(利上げの最終到達点)の予想水準を切り上げる動きが広がっている。8月はコアCPIの伸びが加速した。他の指標はインフレのピークアウトを示唆していただけに、市場には衝撃が広がった。市場関係者の間では、20~21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも6月と7月に続いて75ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されるとの見方が固まった。100ベーシスポイント(bp)を見込む向きもある。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは現在、2.25~2.50%に設定されている。