バイデン米大統領は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は終わったとの見解を示した。これに対し、共和党と一部の公衆衛生専門家は新型コロナに対する勝利宣言は時期尚早だと批判し、コロナ対策向けの緊急予算を議会で可決させることが難しくなると警鐘を鳴らしている。バイデン氏は18日放送の米CBSテレビ番組「60ミニッツ」のインタビューで、「パンデミックは終わった。われわれは依然として新型コロナの問題を抱えており、取り組むべきことは多い。だがパンデミックは終わった」と述べた。ホワイトハウスは9月に入り、新型コロナ対策向けに224億ドル(約3兆2000億円)の緊急予算を可決するよう議会に要請。米政権は政府機関の一部閉鎖を回避するためにも9月30日までに資金を確保する必要があり、つなぎ予算にコロナ対策を含めるよう働きかけている。