米海軍第7艦隊のカール・トーマス司令官がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じ、中国は世界最大の海軍を急速に拡大させ続けているとし、台湾を封鎖する能力もあると指摘した。トーマス氏は「彼らの海軍は極めて規模が大きく、脅しとして台湾周辺に軍艦を配備しようと思えば、それも十分に可能だ」とした。中国政府は先月、ナンシー・ペロシ米下院議長(民主、カリフォルニア州)訪台を受け、台湾封鎖が可能であることを示す目的で軍事演習を実施。軍事専門家らは、封鎖することにより、中国は台湾に侵攻することなく強制的に服従させようとする可能性もあるとみている。米政府は数十年にわたり、中国と台湾の間で紛争が生じた場合に直接介入するか明確にせず、「戦略的曖昧さ」を維持してきた。ホワイトハウスはこの方針に変更はないとしているが、ジョー・バイデン大統領はこれまで、中国が台湾への侵攻を試みれば米国が防衛すると発言している。18日に米CBS「60ミニッツ」で放送されたインタビューでもこうした方針を繰り返し、未曾有(みぞう)の攻撃があれば米軍が介入していくと述べた。
人民解放軍、台湾封鎖する能力ある 米第7艦隊司令官
有料会員限定
あなたにおすすめ