中国が昨年工場に導入したロボットは、中国以外の世界の合計に匹敵する多さだった。自動化を推進し、労働年齢人口が縮小する中でも自国の製造業の優位性を揺るぎないものにする動きが加速している。2021年の産業用ロボットの中国向け出荷台数は、前年比45%増の24万3000台余りに達した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したロボットの業界団体「国際ロボット連盟(IFR)」の最新データで明らかになった。中国は昨年、大型産業用ロボット導入台数の半分弱を占め、ロボットメーカーにとって世界首位の市場であることを改めて印象づけた。IFRのデータによると、中国が導入したロボットの台数は、米州・欧州全体の製造業の導入台数の約2倍だった。