マリア・コルシー・ハードさん(54)は新しく撮影した仕事用の顔写真をまじまじと見つめた。カールした髪は染めたブロンドではなく白髪だ。ハードさんはショックを受けると同時に、気持ちが高まるのを感じた。ハードさんはメリーランド州シルバースプリング在住の弁護士。「本当に50代なんだという感じだった」と話した。それでも美容室にお金と時間を割く必要がなくなり、解放された気分で新しい人生の段階を素直に受け入れている。「これから新しい自分を始めよう」。ハードさんはリンクトインに新しい写真をアップしながら自分に言い聞かせた。在宅勤務からオフィス勤務に戻ったり、秋になって会議をはしごしたりする女性が増える中、一部の女性は白髪で新鮮な印象を与えている。白髪のままでいることは身体的な変化であり、本当の自分を認めることであり、偏見を拒否し自信を取り戻そうとすることでもある。