――筆者のレイチェル・ファインツァイグはWSJの仕事・ライフ担当コラムニスト ***  マリア・コルシー・ハードさん(54)は新しく撮影した仕事用の顔写真をまじまじと見つめた。カールした髪は染めたブロンドではなく白髪だ。ハードさんはショックを受けると同時に、気持ちが高まるのを感じた。  ハードさんはメリーランド州シルバースプリング在住の弁護士。「本当に50代なんだという感じだった」と話した。それでも美容室にお金と時間を割く必要がなくなり、解放された気分で新しい人生の段階を素直に受け入れている。  「これから新しい自分を始めよう」。