エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンは27日、共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬の臨床試験で、アルツハイマー病の症状進行を大幅に遅らせる効果が認められたと発表した。当局の承認を得られる見通しが高まった。発表によると、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ(lecanemab)」について、初期のアルツハイマー病の患者1800人を対象に18カ月にわたって行われた第3相試験で、認知機能の低下を抑える効果がプラセボ(偽薬)よりも27%高かった。一方、脳腫脹や少量の出血の発生比率が高かったが、症状としてはまれだとしている。バイオジェンのミシェル・ボナッソス最高経営責任者(CEO)は「本日の発表は患者とその家族に、レカネマブが承認されればアルツハイマー病の進行を遅らせ、認知機能に医学的に有意な影響を与える可能性があるという希望をもたらすものだ」と述べた。
エーザイ・バイオジェンのアルツハイマー治療薬、治験で症状進行緩和
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