コロナ禍だけでなく、円安や資材高の影響も相まって、多くの業界や企業のビジネスは混乱状態にある。その状況下でも、苦境を打破できた企業とそうでない企業との間で勝敗が分かれている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はコマツ、クボタの「建設・農業機械」業界2社について解説する。(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)
コマツ・クボタ共に好調
コロナ前より調子がいいのはどっち?
企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の建設・農業機械業界の2社。対象期間は2022年2~6月の四半期(2社いずれも22年4~6月期)としている。
各社の増収率は以下の通りだった。
・コマツ
増収率:17.8%(四半期の売上高7638億円)
・クボタ
増収率:18.4%(四半期の売上高6673億円)
コマツ、クボタともに前年同期比で2桁増収となった。
次ページ以降では2社の増収率の推移を紹介するとともに、新型コロナウイルス禍前から売上高がどうなったのかを比較してみる。