ダイヤモンド決算報#農業機械Photo:PIXTA

コロナ禍が3年目に突入し、多くの業界や企業のビジネスをいまだに揺さぶり続けている。その対応力の差によって企業の業績は、勝ち組と負け組の格差が拡大している。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はコマツ、クボタの「建設・農業機械」業界2社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

コマツ、クボタともに
前年同期比で2ケタ増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は以下の建設・農業機械業界の2社。対象期間は21年10~12月期としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・コマツ
 増収率:30.2%(四半期の売上高7233億円)
・クボタ
 増収率:11.8%(四半期の売上高5551億円)

 コマツ、クボタともに前年同期比で2ケタ増収となった。コマツは3割増収と増収率の面では一歩リードしているように見えるが、この要因は何だったのか。

 次ページでは各社の増収率の推移を紹介するとともに、2社の増収要因について解説する。