英情報機関「政府通信本部」(GCHQ)のジェレミー・フレミング長官は11日、ロシアがウクライナで戦術核兵器を使用する態勢にはないようだとの見解を示した。ただし、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が核兵器の使用を決めた場合、配備戦略を西側同盟国が察知できる保証はないと付け加えた。ロンドンの英国王立防衛安全保障研究所での講演後に語った。また、ロシア軍は首都キーウ(キエフ)などウクライナ全土で攻撃を仕掛けて武力行使を強めているが、これは引き続き既存の紛争の「かたち(と枠組み)に沿っている」と指摘した。一方で、「戦術核兵器の使用の可能性を話題にするのは非常に危険なことだ」との考えを示した。