オルタナティブスクールの子どものペースで学べる「自由進度学習」とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
長い休み明けは子どもたちの不登校が増える時期です。本来は「楽しい場」であるはずの学校が、楽しい場ではなくなっている。それが原因のひとつともいえます。本稿では、前屋毅さん著『学校が合わない子どもたち』(青春出版社)から、ヒロック初等部というオルタナティブスクールの取り組みや理念を通して、日本の教育の多様化の必要性をご紹介します。
学校の“つまらない”を取り払う
2022年4月に開校したオルタナティブスクールのヒロック初等部(以下、ヒロック)の世田谷校は、東京都世田谷区の砧(きぬた)公園という大きな公園の近くにあります。公園の近くにあるのは理由があって、都会のなかでも自然を感じられる環境で「育ち」や「学び」を子どもたちが主体的に勝ちとっていく、という同校の理念を実現するためです。
2023年9月に開校した代々木校も東京都渋谷区の代々木公園、2024年4月に開校した吉祥寺校も東京都武蔵野市の井の頭公園と、いずれも大きな公園の近くにあります。
世田谷校の初代“校長”だったのは蓑手章吾(みのてしょうご)さんで、いまは世田谷校の専任ではなくヒロックの全体をみる立場になっています。蓑手さんは14年間、公立小学校の教員として勤め、退職してヒロック初等部の創立に参加したのですが、教員時代に「こんな教育だったらいいのに」という思いが年々募っていき、それを実現できそうだったのがヒロックだったといいます。そして、公立小学校で疑問に感じていた「学校をつまらなくしているもの」を取り払った学校をヒロックで実現したかったそうです。







