サウジアラビアの未来都市計画「NEOM(ネオム)」は、幹部に毎年約110万ドル(1億6000万円)の給与を支払っている。同社の内部資料から明らかになった。ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が掲げる国家変革に向けたプロジェクトに世界的な人材を引きつけるため、多額の報酬を支払っている。NEOMはサウジ国内で最も野心的なプロジェクトで、ムハンマド皇太子が提唱する社会および経済改革を実現するために設けられた十数の不動産開発計画や新企業の一つ。政府は観光、IT(情報技術)、そして娯楽など、最近までは国内でほぼ確立されていなかった業界を率いるため、国外から企業幹部を招へいしている。NEOMの経営幹部レベルが平均110万ドルの給与を受け取っている詳細は、さまざまな役職の報酬を記載した内部資料のリストに掲載されていた。有価証券報告書のデータ分析を手掛けるMyLogIQによれば、米上場企業の大手3000社の最高経営責任者(CEO)の平均給与は2021年に83万ドルだった。