いよいよ外国人旅行客の入国解禁、経済再開銘柄に注目！

「株式投資に興味があるけど、何から始めればいいの？」ーー。そんな株式投資ビギナーにおすすめしたいのが『５万円からでも始められる！　黒字転換２倍株で勝つ投資術』（馬渕磨理子著、ダイヤモンド社）です。全国各地のセミナーで5年間にわたって個人投資家の方々にお伝えしてきた、的中率70％超の堅実な投資法を紹介。「黒字転換2倍株投資術」とは、四半期決算データで営業利益・経常利益が「赤字」から「黒字」に転換するタイミングの銘柄をいち早く見つけて買い、2倍になったら売るというシンプルな方法。「リスクを取りたくない、損切りの回数を減らしたい、でも利益は欲しい！」という堅実派の人にも始めやすいマイルドな投資法です。特別編として書下ろしの記事をお届けします。これから株式市場はどうなっていくのか？ どんな有望銘柄があるのか？

CPI予想上回り円安加速「147円台」に！

　10月13日、米消費者物価指数（CPI）が発表されました。総合・コアともに市場予想を小幅に上回ったことで「日米の金利差拡大」が意識されて円安が加速しています。

　CPI総合は前年同月比8.2％（市場予想8.1％）、エネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比6.6％（市場予想6.5％）となりました。最も意識されたポイントは「コアが加速」している点です。

　8月の結果6.3％から9月の結果は、6.6％とインフレが加速しています。利上げを行っているにもかかわらず、インフレ鈍化の兆しが確認できない状況となっています。

　これを受けて、アメリカの利上げが加速しそうだとマーケットは判断。米国債10年の金利は、4％を超える水準まで上昇しています。

　CPIというのは遅行指数であり、景気の事後検証などに使用されるものであるにもかかわらず、毎回CPIの数字に翻弄される投資家は疲れ気味になっています。

　CPIという過去のデータ次第で、米国の金融政策のスピードと期間という未来左右されるため、まだ、しばらくはお付き合いが必要になります。

引き続き、経済再開銘柄には注目

　日本はいよいよ外国人旅行者の受け入れを本格的にスタート。入国者数の上限が撤廃され、個人の外国人旅行客の入国も解禁されるなど、制限はほぼコロナ禍前の状態に戻ることになりました。すでに、関連銘柄は動意づいています。そこで、今回は、経済再開銘柄の出遅れ銘柄に注目です。

　紹介するのは大阪の「リーガロイヤルホテル」を中心に広島、小倉、東京などに展開しているロイヤルホテル＜9713>です。同業の京都ホテル／藤田観光などの株価の値動きが良いことから、出遅れ銘柄として注目しています。同社は「ホテルビジネスの再構築」として、22年4月21日に28年ぶりとなる海外展開「リーガロイヤル・ラグーナ・グアム・リゾート」を開業。

　その他、リーガロイヤルホテル（大阪）では「日本の自然」をデザインしたサステナブルステイフロア作ったり、22年4月にグランメゾンの「レストランシャンボール」リニューアルしています。

　また、アプリの「リーガメンバーズ」の会員獲得に注力しており、2022年6月末時点で会員数は約15万人に。これらのリニューアルやアプリ対応もインバウンド需要を取り込むための準備です。

　業績は22年82億円の営業赤字であり、23年3月期の業績見通しについては、配当（無配）以外は開示がありません。

　ただし、この先、どこかのタイミングで黒字浮上を期待したいところです。経済再開銘柄は「黒字転換」の業績好転の兆しを待つよりも期待が大きいため、既に動き始めている傾向があります。

　この点については、いつもご紹介している「黒字転換株」の見極めの例外が当てはまるような値動きが他の銘柄で確認されています。ぜひ、『黒字転換2倍株で勝つ投資術』を参考にしてください。