中国は17日、今週予定されていた経済指標(9月の住宅販売件数を含む)の発表を突如延期した。だが、不動産市場が依然として差し迫った状況にあることに疑問の余地はなく、中国政府がこれまで以上に断固とした支援策を実施しない限り好転は見込めない。中国の不動産デベロッパーのデフォルト(債務不履行)はよくある話となっているが、先頃起きた旭輝控股集団(CIFIホールディングス・グループ)のデフォルトは、やはり市場に衝撃を与えた。同社は先週、香港ドル建ての転換社債の利払いを実行できなかったことを明らかにした。CIFIは、中国が1週間の連休に入っていたため送金が遅れたものと釈明している。だが、同社の流動性の状況については先月から憶測が飛び交い、メディアが報じている。複数の信用格付け会社がここ数週間で、同社を格下げしている。CIFIの株価は8月末から72%下落し、2024年償還期限のドル建て債券は額面価格の10分の1程度で取り引きされている。
中国の不動産セクター、もう逃げ場はない
旭輝の利払い不履行、デベロッパーの先行きに暗雲
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