2012年はまれに見る政治の年だった。日米中露仏韓と世界の主要国で、政権が替わるか、新政権が発足した。それを投影して経済も不安定だった。さて、安倍新政権は、対外的には日中、日韓の関係改善という難題を抱える一方、大幅な金融緩和と財政出動を掲げてスタートを切る。政府部門はGDPの200%にも達する借金を抱え、再生は容易な道ではない。「巳年」の巳は草木の成長が極限に達して、次の生命が創られることを意味するという。果たして、日本は再生の糸口を見つけられるのか。そうした状況下、2013年を予想する上で、何がポイントになるのか。経営者、識者の方々にアンケートをお願いし、5つのポイントを挙げてもらった。第11回は当サイト連載コラム「SPORTSセカンド・オピニオン」でおなじみの相沢光一氏に、2013年のスポーツ界を占ってもらう。

①WBCで侍ジャパン、3連覇ならず

理由:WBCを連覇している日本は今回、最もマークされる存在。韓国はもちろん本気度の高い中米勢は対日本の対策を練って戦いを挑んでくるはずだ。日本も多彩な投手が揃っており、決勝ラウンドまでは勝ち進むとは思うが、今回は優勝は難しいと読んでいる。日本の前に立ちはだかるのはキューバ、ドミニカあたり。

②6月のFIFAコンフェデレーションズカップで日本代表は善戦し日本を沸かす

理由:ザックジャパンは3月のヨルダン戦で早々にW杯出場を決め、6月の2試合はコンフェデ杯の調整に使える。このアドバンテージにより、グループリーグではブラジルはともかくイタリア、メキシコには引分けか1点差勝ちの好ゲームを見せ、日本のファンを喜ばせる。また、活きの良い若手が台頭する可能性もある。その第一候補は現在ベルギーでプレーしている197センチFWの指宿洋史。