WBC開幕(日本代表が戦う第1ラウンドは3月2日~6日・ヤフードーム)まで約1ヵ月。代表候補となっている選手は例年より早く自主トレをスタートし、日本のボールとは感触が異なるWBC公式球での練習を行うなど準備は整いつつあるようだ。
今後は2月1日からの自チームのキャンプに参加、15日からの代表キャンプを経て候補選手33人が最終登録の28人に絞られ、大会に臨むことになる。
サッカーの日本代表は
茶髪・金髪当たり前なのになぜ?
ところで年頭、山本浩二監督は代表選手に対して、服装、髪の毛、態度に関する規定を設けたと話した。茶髪、金髪、長髪、ひげはダメ、穴開きジーンズやサンダルをはくのもいけないという内容のようだ(明文化されておらず、目についたら注意するというものらしい)。要は日本代表として恥ずかしくない品格を持てということだ。
ご存じのように日本はWBCを連覇した。今回は、さらにマークが厳しくなる。期待に応えて3連覇を達成するのは簡単なことではない。が、もし負ければ第1回の王監督、第2回の原監督と比べられ、批判を浴びることは確実。そうしたリスクを怖れて監督の引き受け手がいない中、応じた山本監督には男気が感じられる。
その山本監督が自分の感性に合う代表チームを作ろうとしているのだから、仕方がないともいえるが、プロのトップレベルの選手に対する年頭の注意が、髪や服装、態度というのは違和感がある。
同じ代表でもサッカーの日本代表には髪や服装のことを細かく注意する監督はいない。現代表の本田圭佑は金髪がトレードマークだし、茶髪や長髪、ひげを伸ばした選手も少なくない。過去にも金髪の選手は何人もいた。2002年日韓W杯の戸田和幸などは赤く染めたモヒカンでプレーした。外国ではタトゥーを露わにする選手も当たり前のようにいる。