頑張っているのに成果が出ない。どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。そんな人におすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。27歳入社→33歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEOになった著者が、参入したほぼ全製品カテゴリーでオンラインシェア1位になった秘密は、シンプルな6つの習慣にあった。本書の一部を抜粋しながら急成長の秘密を明らかにしていこう。
人も企業も永遠の未完成
人も企業もこれで完成ということはない。
人も企業も永遠の未完成、永遠のベータ版。
ただ、ベータ版をそのまま放置するか、アップデートするか、ここに大きな違いがある。
ウォルト・ディズニー(1901~1966)はこう言ったという。
「ディズニーランドはいつまでも未完成である」
「現状維持では、後退するばかりである」
現状維持とは昨日と同じ状態。
時間が経過しているのに変わっていない。
現状維持=人材価値の減少
お金でも、目の前の100万円と将来の100万円では価値が違う。
仮に年利3%とすると、今日の100万円は1年後には103万円。
1年後で比べると、今日の100万円のほうが来年の100万円より3万円、価値が大きい。
いわゆる現在価値の考え方だ。
これは人も同じだ。
今日の自分と来年の自分が同じだった場合、「成長していない」のではなく、時間が経っているのに同じということは「価値が減少している」のだ。
自分では現状維持と思っていても、世の中は刻々と変化している。
現状維持を求めていると、結果として時代に取り残される。
ビジネスパーソンも毎日の仕事をこなすだけでは退化していく。
だからこそ、毎日少しずつでも、自分の価値を高める意識を持とう。
(本稿は『1位思考』の一部を抜粋・編集したものです)