年齢とともに、ますます丸くなる背中、痛くて上がらない肩、腰や股関節、ひざの痛み、体のゆがみ、むくみ……。ゴッドハンドによる整体施術で、全身ほぐしてスッキリしたい!
そこで参考にしたいのが、現在約1万5000名が実践する人気メソッド「自力整体」を一冊にまとめた『すごい自力整体』だ。「自力整体」とは、「整体施術のプロの技法」を自分におこなえるメソッド
本書は、自力整体考案者でカリスマ鍼灸師・整体治療家である矢上裕氏監修のもと、後継者の矢上真理恵氏が最新ワークを紹介。いつでも、どこでも、カンタンにできる内容で、いっきにほぐれて、ゆるんで、脱力できる骨盤矯正レッスンの動画も本書に収録。「肩コリ」「腰痛」「便秘」「冷え性」「視力」「猫背」「生理痛」ほか、大人世代のコリや痛みに役立つ。
本稿では、本書より一部抜粋・編集し、その中身を紹介する。
監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家

整体プロの神ワザで「猫背を直す」方法。肩コリ、眼精疲労、頭が重い、浅い呼吸も解消Photo: Adobe Stock

猫背でいいことは一つもナシ!

 猫背の人は、お腹の奥にある大腰筋(背骨と大腿骨をつなぐ筋肉)が硬く縮こまっている傾向です。

 このため肩甲骨や胸郭周辺はつねに緊張を強いられ血行不良になり、コリや痛みが発生するというわけです。

 内臓全体も下垂、さらに呼吸も浅くなり酸欠状態に。

 このように猫背の姿勢は一見ラクでも、実際には体に大きな負担をかけているため、一日も早く直すことが肝心です。

多くの人がやってしまいがちな「間違った猫背直し」

 そこで放っておけないのが、多くの人がやってしまいがちな間違った猫背直し。

 まず、「胸を張る」行為です。

 これは肩甲骨や胸郭周辺に余計なチカラが入って筋肉が緊張するため、肩コリや背中のコリにつながります。

 猫背の「矯正ベルト」も、胸郭周辺を一時的にサポートするだけでは、根本的な解決は難しいといえます。

見た目も美しい「正しい猫背直し」

 猫背を直すシンプルな方法は、「胸郭は上げて、肩は下げる状態を意識する」こと。

 肩のチカラもすっと抜けて、見た目も美しい姿勢になります。

 体にムリなく正しい姿勢をキープしながら大腰筋もほぐれて、猫背を根本から直すことができます。

猫背を解消する自力整体

 次に紹介する自力整体は、猫背を解消するとともに、緊張している脇や肩、肩甲骨周辺を気持ちよくのばします

(ワーク名)脇のばし

 脇を気持ちよくのばして、胸郭の下垂を解消するワークです

整体プロの神ワザで「猫背を直す」方法。肩コリ、眼精疲労、頭が重い、浅い呼吸も解消

『すごい自力整体』では、この他にも、整体プロの技法を使って、コリや痛み、ゆがみを解消するワークを多数掲載しています(★一部動画でもご視聴いただけます)。

※本稿は、『すごい自力整体』より一部を抜粋・編集したものです。

整体プロの神ワザで「猫背を直す」方法。肩コリ、眼精疲労、頭が重い、浅い呼吸も解消矢上真理恵(やがみ・まりえ)
矢上予防医学研究所ディレクター
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。 写真/榊智朗

監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『DVDで覚える自力整体』『DVD3分から始める 症状別 はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。