人間は座っている「だけ」で疲れる。
肩コリ、腰痛、首コリ、猫背、むくみの原因は「座り仕事」だった!
「ただ座っているだけなのに、なぜ疲れてしまうのか」。
その答えはシンプルで明快。
「筋肉は動かさないと硬くなる。硬くなると、血流が悪くなり、コリが生まれる」。
硬くなった筋肉を徹底的にほぐし、コリをとる。それにはストレッチしかない。
『座り仕事の疲れがぜんぶとれるコリほぐしストレッチ』の著者、ストレッチトレーナーのなぁさんに「座り仕事」のしつこい疲れのとり方を聞いた。連載のバックナンバーはこちらから。
仕事中は猫背でもOK! 無理をしない!
「猫背はよくない」。誰でもわかっています。
だから多くの人は、「立ったときくらいは姿勢を正そう」と、背中を無理に伸ばしたり、反らしたりします。しかし実は、これが逆効果なのです。
猫背は「骨盤が後傾するために背骨がゆがんでいる」状態。椅子から立ち上がったところで、骨盤は後傾し、背骨はゆがんだままです。
そのままの状態で無理に背中を伸ばしたり反ったりすると、猫背でいるとき以上に余計な負担がかかります。
背骨はより不自然な方向にゆがみ、頸椎(けいつい:背骨の上部)と胸椎(きょうつい;背骨の中部)に負担がかかり、首が不自然に前に出たりします。次のイラストを見てください。
「もっと姿勢が悪く、疲れやすい体」を自らつくってしまうことになるのです。
無理に姿勢を正す必要はありません。
猫背がラクなら、その姿勢で仕事をしてもかまいません。自分にとってラクな姿勢で働きながら、ストレッチで骨格を改善し、「疲れにくい体」をつくリましょう。