先月破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXのサム・バンクマンフリード前最高経営責任者(CEO)は先月のメディアでのインタビューで、自身が創業したヘッジファンドのアラメダ・リサーチの経営からは手を引いていたとし、FTXの顧客資金がアラメダに流用されていた経緯は分からないと述べていた。だが、米政府当局は今週裁判所に提出した書類の中で、実際はバンクフリードマン氏がアラメダを経営していたと主張している。米商品先物取引委員会(CFTC)は13日に起こした訴訟で、同氏は2021年にアラメダのCEOを退任しキャロライン・エリソンCEOや別の従業員が業務を引き継いだものの、バンクマンフリード氏は「アラメダの主要な取引、投資および財務に関する全ての決定に対し直接的な意思決定権を有していた」とした。