米連邦議会の多くの議員は、中国経済の成功の秘訣は産業政策にあると考えているが、もしそれが真実でないとすればどうだろうか。これは、全米経済研究所(NBER)の注目すべき新しい調査報告で示されたもので、この報告によれば、企業に対する政府補助金はプラスの効果をほとんどもたらさず、時には悪影響を及ぼしている。「中国における政府補助金と企業の生産性」と題するこの報告で、リー・G・ブランステッター氏やグアンウェイ・リー氏ら3人の著者は「中国政府が一貫して『勝者を選ぶ』という証拠はほとんどない」ことが分かったと述べている。2007年以降、中国の証券取引所に上場している全ての企業は、補助金に関する会計報告を義務付けられている。この研究では、補助金と、それが時間とともに企業の生産性にどのように影響したかを調査した。中国政府が既に生産性が上昇した企業に補助金を与えているのか、また補助金が企業の生産性向上を促したのかを調べるのがその目的だ。