――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ゲーム開発大手アクティビジョン・ブリザードの買収を巡るマイクロソフトの戦いは2つの意味で皮肉だ。一つは、ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」の先に進んでいると規制当局――今では判事――を納得させられるかどうかで買収の行方が決まりかねないことで、もう一つはこの買収が他の大手テクノロジー企業2社の市場支配力をそぐ手掛かりになる可能性があることだ。  マイクロソフトはビデオゲーム業界では後発組だった。