ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を支えるブロックチェーン(分散型台帳技術)は長年、一部の企業にとって、業界を一変させるプロジェクトを促す手段の一つとみなされてきた。中でも期待されていたのが、複雑なサプライチェーン(供給網)を通した資産の追跡だ。しかし今のところ、そうはなっていない。暗礁に乗り上げたプロジェクトの最新例が、ブロックチェーンを介して貨物を追跡することを目指すデンマーク海運大手APモラー・マークスと米テクノロジー大手IBMの取り組みだ。マースクは先月、プロジェクトの打ち切りを明らかにした。もう一つの大型プロジェクトである、ブロックチェーン上で食品を追跡する米小売大手ウォルマートの取り組みも、継続はしているが、進みは遅い。
ブロックチェーン活用で業界一変 成果出ず難航
マースクとIBMは先月、プロジェクトの打ち切りを発表
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