米国人の平均寿命は2021年に再び短くなり、1996年以来の低水準となったことが連邦政府のデータから明らかになった。新型コロナウイルス感染やオピオイド中毒が死者数増加につながった。米疾病対策センター(CDC)が22日に公表した21年のデータによれば、新型コロナウイルス感染による死者数は2年連続で死因の第3位だった。薬物の過剰摂取による死者数は、過去20年間で5倍に増加している。21年の米国人の平均寿命は76.4歳となった。20年は77歳、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以前の19年には78.8歳だった。米国内で最も多い死因は心疾患で、がんが2位となっている。新型コロナウイルス感染による死者数は、ワクチン接種や過去の感染で重症化への免疫力が高まったことにより減ったものの、22年も主な死因となる見通し。