米ウォール街の金融各社の収入が今年ほど激減した年はないが、バンカーはボーナスがそれほどは減らないことを望んでいる。調査会社ディールロジックのデータによると、合併・買収(MA)と株式・債券発行にかかわる助言サービスの手数料収入は前年の同じ期間に比べて40%余り減少。金額にして500億ドル(約6兆7000億円)超が吹き飛んだ。金額ベースでは金融危機を上回る史上最大の減少幅だ。このため複数の関係者によれば、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループなどの金融大手はボーナスの総額を約30%減らす計画。ゴールドマン・サックス・グループでは削減幅が約40%に達する見通しだ。
ウォール街、ボーナス激減へ 「ゼロ」で引導も
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