習近平国家主席の慢心の一つは、欧米諸国は末期的な衰退に陥っており、中国共産党が技術や政治で世界を支配する運命にあるというものだ。新型コロナウイルスに対する欧米製の薬剤を中国が緊急に受け入れたが、それを党のメディアが称賛することは期待しないほうがいい。  上海復星医薬は27日、同社の健康アプリを利用する中国人ユーザーは、香港で独ビオンテック製メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの接種登録ができると発表した。これはパスポートを持ち、香港やマカオに渡航できる裕福な中国人にとっては朗報だ。中国本土で感染者数が増加し始めて以来、こうしたワクチン旅行はブームになっている。