日銀が長期金利操作(イールドカーブ・コントロール)の許容変動幅を0.25ポイント拡大したことが日本の金融株の起爆剤になっている。金融政策の見直しが続けば、一段の株高材料になる可能性がある。日銀は約2週間前、10年物国債の実質的な金利上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げた。このサプライズが好感されて、日本の銀行と保険会社の株価は急伸した。日銀はゼロを中心とする特定のレンジ内に10年物国債の金利を収めるため、長年にわたり国債市場に介入している。金利上限の引き上げ以降、多くの金融株が2桁の上昇を遂げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は15%、第一生命ホールディングスは14%、それぞれ値上がりした。
邦銀株が復活 日銀「カンフル剤」効果
金融政策の見直しが続けば一段の株高材料に
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