「死はすべてを奪っていく。私たち自身のストーリーを除いては」と詩人のジム・ハリソンは書いた。注意していなければ、死はストーリーさえも奪う。私たちの多くは、自身の死後の金銭と不動産の扱いについて細心の注意を払う。同じような関心を自分たちの物語にも向けてはどうだろうか。一度失ってしまえば二度と戻ってこないものなのだから。あなたがパートナーや両親から繰り返し聞いてきた話のことを考えてみよう。こうした物語はかけがえのないものだ。人が死ぬとき、私たちはこうした話を必要とする。あいまいでうろ覚えではなく、伝聞でもなく、一番元のバージョンで、話の展開やニュアンス、個人的な話し方の癖も含めた形でだ。あなた自身の言葉や洞察は、他の人が送る追悼や賛辞よりも生き生きとしたものだから。
あなたも「人生の物語」を書こう
WSJ訃報専門記者が自分のライフストーリーを書き記す効用を説く
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