米大手金融機関は景気後退が急速に近づいていると予想している。米連邦準備制度理事会(FRB)と直接取引している大手金融機関23社のエコノミストのうち、3分の2以上が2023年に米国がリセッション(景気後退)に陥ると予想。2社は2024年の景気後退を予想している。景気後退を予想しているのはバークレイズ、バンク・オブ・アメリカ、TD証券、UBSグループなど。新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)時に積み上げた貯蓄の取り崩しや住宅市場の低迷、銀行の融資基準引き締めなど、多くの危険信号に言及している。BNPパリバのエコノミストは2023年の見通しの中で「2023年は、米国とユーロ圏の景気後退が主導する形で世界のGDP成長率が落ち込むと予想している」と述べた。