米ホワイトハウスは、ジョー・バイデン大統領が来週予定するメキシコ訪問の日程に両国国境地帯の視察を組み入れることを検討している。関係者が明らかにした。バイデン氏は今月9~10日にメキシコ市で開かれる北米3カ国首脳会談に出席し、メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール大統領、カナダのジャスティン・トルドー首相と話し合う予定。バイデン氏が米メキシコ国境を訪れれば大統領就任後初となるが、関係者によると最終的な決定はなされていない。訪問が実現したとしても、新たな政策発表はない見通しだという。バイデン政権はこの2年間、国境対策を巡り民主・共和両党から批判にさらされてきた。米税関・国境警備局(CBP)の統計によると、米メキシコ間の不法越境により拘束された人数は昨年に過去最高の220万人に上った。