ケビン・マッカーシー氏は下院議長選の勝利に向けて共和党の議員を結集させるのに苦戦している。その背景にあるのは党の内部に広がっている対立だ。連邦議会選挙と大統領選で3回にわたり期待外れの結果に終わったことを受け、共和党の態勢を立て直すためにどういうタイプのリーダーが最適なのかを巡り意見が割れている。ドナルド・トランプ前大統領の政治スタイルが選挙での敗北の原因なのか、あるいは将来の勝利に向けたカギとなるのかという点で、連邦レベルでも州レベルでも共和党指導部の見解が分かれている。そのため、共和党全国委員会(RNC)委員長と複数の激戦州の共和党委員会のトップに誰を据えるかで意見が対立している。一部の地域では、トランプ流をより主張の強い形にした政治を目指す候補者がトップ争いに参入しつつある。
米下院議長選の難航、トランプ流めぐる対立を反映
大統領選や中間選挙後の挽回に向けた共和党内の意見に相違
有料会員限定
あなたにおすすめ