債券ファンドは2022年に過去最悪の成績に沈んだが、ここにきてプロ・アマ問わず投資マネーが債券に殺到している。背景には、債券利回りが昨年の価格急落を受けて、ここ10年余りで最も高い水準に上昇していることがある。ブラックロックやバンガード・グループなど資産運用大手は、利回り上昇により、優良企業の社債やモーゲージ債は株式よりも魅力的だと述べている。米経済がリセッション(景気後退)入りすれば、株式は昨年から一段安になる見通しだ。個人投資家も債券に対して強気に傾いている。米証券会社インタラクティブ・ブローカーズでは、個人投資家の債券売買高が昨年8月時点から4倍に増えた。リフィニティブ・リッパーのデータによると、社債組み入れの投資信託や上場投資信託(ETF)への資金流入は1月11日終了週におよそ2年ぶりの高水準をつけた。
株より債券、新「6対4」投資戦略
利回り上昇で投資家にシフト促す資産運用会社も
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