『風、薫る』第90回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第90回(2026年7月31日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
シマケンが新潟にやって来た
今日のトピックスは横沢(井上祐貴)とシマケン(佐野晶哉)との出会い。そして、夕暮れの海辺でシマケンとりん(見上愛)が急接近?キーワードは例の「いとおしい」だ。
環(英茉)が新潟にやって来た。
嬉しくてりんが走って迎えに行くと、直美(上坂樹里)のみならず、シマケンまでいた。シマケンは荷物持ちをしている。体力なさそうなのに頑張っている。直美からりんが新潟の男性(横沢)に求婚された話を聞いて、いてもたってもいられなかったのだろう。
りんはまず、例の飴屋さんに3人を連れていく。
りんの宿舎には泊まれないので、これから宿を探さないとならない。昔はいまのようにネットで予約できない。電話もないから、行き当たりばったりだったということか。泊まれるところがなかったらどうするのだろう。
お店にいた高齢女性のお客さんが環を見て「いとおしげな子だね」と眼を細める。「可愛いね」という意味だ。
新潟における「いとおしげ」の使用例を期せずして確かめることができて、りんとシマケンは満足そうだ。
脚本家はこの「いとおしい」という言葉を決定的な場面の小道具にする気満々なのを感じる。どんなふうに効果的に使うのか、期待値がぐんぐん上がる。これはもう伏線とか布石とかフラグとは呼べないだろう。この状況にどんな名前をつけたらいいか。例えば、「予告ホームラン」あるいは「犯行予告」だろうか。
シマケンと環はいったん退場し、りんと直美が久しぶりに二人きりになった。つもる話をするふたり。
りんが先日、舎監をやっている女子寮の生徒が風邪に罹患した話をし、「大丈夫だった?」と直美は心配する。







