ソーシャルランチのように、互いの空き時間やスペースを活用したビジネスと言えよう。今後は映画館を活用した子ども向けのサービスを計画中という
2月19日(火)~22日(金)上映予定の『US NOW/SNSの真実』のワンシーン。宿泊先として自宅を提供する人と旅人とを結びつけるSNS「CouchSurfing」を利用して旅に出た19歳の青年エリックの姿を追う

 仕事前の時間を自分磨きにあてる“朝活”が新時代を迎えている。ジョギングやヨガといったフィジカルなものから、異業種交流会や読書会まで、様々な取り組みが活況を呈している。

 今年1月に開校した「SCHOOL by FILM METHOD」は、映画館を全国展開するTOHOシネマズと産業ニュース通信社のインコムが共同開催する“朝活”である。「映画館が学校だ」をコンセプトとして、有楽町マリオン内のTOHOシネマズ日劇で様々な形態の“授業”を行う。

 具体的なメニューは主に3つ。世界各国のニュースから興味深い記事をピックアップする「WORLD NEWS」、日本企業の隠れた優秀技術や製品を紹介する「Business Today」、話題のビジネス書や世界の出来事を映像化した「Documentary&lecture」をプログラムとして研鑽を図る。

「映画館離れを食い止めたいTOHOシネマズと、当社が有する海外メディアとのリレーションをかけ合わせた取り組みです。海外ニュースや日本発のグローバル情報に興味を抱くビジネスマン、就職活動中の学生など、朝の時間を有効活用したい方々を会員としています」(株式会社インコムの筒井潤代表)

 実際に筆者も参加してみた。7時半の開場後、ホットコーヒーと軽食が渡され、8時から映画館の大スクリーンでコンテンツが上映される。当日は、国内外から高い評価を得ているQRコード読み取り機(自動認識機器)の紹介や、リベリア内戦を終結させた女性リーダーの活躍を描くドキュメンタリー映像を鑑賞した。

 内容もさることながら、映画館という空間やスクリーンから伝わってくる高揚感が心地良い。目覚まし効果も高そうだ。

「ビジネスのスキルアップを目的としたオリジナル作品の他、海外の放送局が製作した映像作品などを今後上映する予定です。鑑賞後は参加者同士の交流の時間としていますので、朝一番で意気投合した方々がその日のうちにビジネスパートナーとなる可能性もありますよ」(同社・箱田弘美氏)

 2月からは1食500円で朝食を提供。NPO法人TABLE FOR TWO Internationalと提携し、朝食代のうち20円が途上国の学校給食に割り当てられる。自己研鑚とともに社会貢献にもなる。

 現在は火曜日から金曜日までの開校で、利用料は、1テーマ(1週間)につき会員5500円、個人会員8000円(朝食別、3ヵ月単位で受付け)。「Business Today」は毎日違うコンテンツを、「Documentary&lecture」は1週間で1本の作品を上映するが、毎日解説が入るので「木曜日だけ」といった参加でも問題ない。

 まさに1日の幕開けにふさわしい映画館の学校。1回からのお試し入学プラン(1500円)も用意されているので、気軽に校門をくぐってみてはいかがだろう。

(筒井健二/5時から作家塾(R)