フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、米国との協力関係を深める一方、中国との緊張緩和に向けた取り組みを強化している。  世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)に合わせてウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じた。「ゾウが互いに争えば、敗者になるのは草だけ、とのアフリカのことわざを学んだ」と話すマルコス氏。米中という超大国が争う現在の状況でフィリピンは「草のようなもの」とし、「踏みつぶされたくない」と語った。  フィリピンにとって中国は最大の貿易相手国の1つである一方、米国とは安全保障で同盟関係を維持してきた。