自衛隊で学んだ「痛みを感じない」ライフハックとは?
――ぱやぱやくんが自衛隊にいた当時、印象的なことはありましたか?
幹部候補生時代の教官との出会いです。その人は武士マインドを持っている人でした。
「暑いと思うから暑い、つらいと思うからつらい。すべては気持ちの問題」と私たちに語り、「武士(もののふ)なら全気候・全地形適応できるようになれ」と熱い教育論を語ってくれました。
また、この方に「痛みは電気信号にすぎない」という究極のライフハックを教わりました。
これは極限状態にしか使えない技ですが、意識的に痛みを無視することによって、痛みを和らげるという荒技です。
読者のみなさんも、もし砂漠にジャングルに取り残され、足に激痛があっても歩く必要があるときはぜひ使ってみてください。
まあ痛み止めがあれば、そっちを飲んだほうがいいですけどね。
――最後に、『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』についてのご感想をお聞かせください。
「どなたが読んでも参考になる本」だと思いました。
出世街道を突き進んでいるビジネスエリートの方、転職しようか悩まれている方、メンタル不調で休まれている方、パワハラで苦しんでいる方など、著者であるわびさんのご経験をもとに書かれているので参考になる内容が多いなと感じました。
とくに本書は「順風満帆な人生でもつまづくことがある」、そして「そこから立ち直ることができる」ということがメインテーマなので、いま順調な方も、なかなかうまくいっていない方もぜひ手にとってほしい本です。
防衛大学校を卒業し、陸上自衛隊幹部として勤務をしていたが退職後にのら犬になった男。文章を書く事が好き。俗にいう「意識低い系」。自分が主役になるのが嫌い。ミリタリーよりも可愛いものが好き。名前の由来は幹部候補生学校でよく言われた「お前らはいつもぱやぱやして!」という叱咤激励に由来する。自身初の著書『陸上自衛隊ますらお日記』(KADOKAWA)を2022年2月24日に発売予定。
ツイッター:@paya_paya_kun
(イラスト:原田みどり)