中国は今週、新型コロナウイルス流行のピークが過ぎたことを示そうと、大量のデータを公表した。だが公衆衛生の専門家は、中国政府の情報に状況を正確に判断できるだけの透明性があるかと疑問を呈している。中国疾病予防管理センター(CDC)はコロナによる病院での死者数について、1月上旬は1日約4300人前後だったが、27日までの1週間の春節(旧正月)休暇の半ば時点では、その2割近くに減少したとしている。CDCは同じ報告書で、コロナ感染者数と重症者数の激減も示した。このデータは、昨年12月に厳格なコロナ政策を3年ぶりに解除してからの最も難しい期間を乗り切り、コロナとの共存への移行が円滑で秩序立っているとする中国の主張を裏付けるものだ。